フジテレビの親会社であるフジメディアホールディングス(FMH)の大株主である米国の投資ファンド、ダルトンインベストメンツが、日枝久取締役相談役の辞任を要求していることが明らかになりました。日枝氏は、経営不振や赤字に直面しているフジテレビの現状を受け、辞任の意思は全くないと主張しています。彼は、少なくとも第三者委員会の結果が出る3月までは辞任しない考えを示しており、自身の潔白が証明されると信じています。
しかし、社内の雰囲気は厳しく、日枝氏の経営方針に対する不満が高まっています。特に、過去の社長人事や視聴率低迷に対する責任を取らなかったことが、社員の間での怒りを引き起こしています。次期社長候補としては、元フジ社長の亀山千広氏や、3ビル社長の飯島和男氏などの名前が浮上していますが、彼らは日枝氏と距離がある強腕の持ち主たちです。
さらに、日枝氏の辞任を求める声が高まる中、社内では新たな動きが見られています。一部の関係者は、日枝氏の影響力が薄れつつあることを示唆しており、特に次期社長を選ぶ権限が失われる可能性があると懸念しています。また、今後の番組制作やコマーシャルのセールスにも影響が出ており、内外からの不安が広がっています。
日枝氏がどのようにこの危機を乗り越えるのか、そしてフジテレビが再生の道を歩むことができるのか、今後の展開に注目が集まります。