人気歌手の石田あゆみさんが、令和7年3月11日、76歳で他界したことが報じられました。彼女は甲状腺機能低下症による病状悪化が原因とされています。石田さんは1964年にデビューし、多くのヒット曲を世に送り出しましたが、近年は健康問題や精神的な苦悩に悩まされていました。
彼女の晩年は特に厳しいもので、激しい痩せ方や奇行が報じられており、周囲から心配の声が上がっていました。2008年には22年\ぶりに新曲をリリースするも、表舞台からは徐々に姿を消し、精神的な不調が影響していたと考えられています。特に、かつての声を失ったことや、鏡を見ることが恐怖になっていたといったエピソードから、彼女の内面的な苦悩が伺えます。
石田さんは、若い頃からの不規則な生活が原因で体調を崩し、特に睡眠薬の乱用が胃に影響を及ぼしたとされています。また、晩年には東京のマンションに引っ越し、大幅な断捨離を行ったことも報じられています。所有物はわずかにお皿や衣類、電子レンジなどに限られており、孤独な生活を送っていた様子が伝わってきます。
彼女の健康問題は、精神的な影響も含まれており、2011年には最愛の母を失ったことも彼女の心に重くのしかかっていたとされています。2019年にはテレビドラマに出演するも、その後の活動はほとんどなかったため、ファンからの心配が続いていました。石田あゆみさんの死は、昭和の歌謡界を代表する存在の喪失として、多くの人々に深い悲しみを与えています。