吉本所属の落語家が「酒気帯び運転」で逮捕、襲名披露公演中の “悪すぎタイミング”…影響は文枝一門へ波及

2月26日、吉本興業が「弊社所属タレントの逮捕について」と、所属する落語家の桂梅枝が道路交通法違反で逮捕されたことを公式サイトで発表した。

逮捕された梅枝は65歳のベテラン噺家。いったい何が――。

「酒気帯び運転で逮捕されたということです。

梅枝さんは飲酒した状態で駐車場から車を出し、右折待ちで止まっていた車に追突。警察の取り調べには『駐車場から車を道路に出すために運転したのは間違いない』と応じていますが、検査では基準値の2倍以上のアルコールが検出されており、かなり酔っ払っていたようです。

『代行業者に電話したが待っていられなかった』とも話しているということで、その場で現行犯逮捕されています」(事件担当記者)

大阪出身の上方落語家である梅枝は、1978年に五代目桂文枝に入門。前座の桂小つぶ時代には、当時人気だった『MBSヤングタウン』(MBSラジオ)や『ヤングおー!おー!』(MBSテレビ)に出演した。関西では知名度抜群のタレントだった。

1991年から喘息の子供の転地療養のため、北海道札幌市に移住した。1996年には二代目桂枝光を、そして2024年に四代目桂梅枝を襲名している。

“お笑い不毛の地” とも呼ばれた北海道に移住した同時期に札幌吉本が開業するなど、“お笑い屯田兵” として北海道を盛り上げた。立派な真打ちと思われていたのだが……Xでは、酔っぱらい運転に怒りの声が多数寄せられている。

《地方では本物の噺家とか見る機会稀有なのでガッカリでしょう。残念なことしたね。》

《飲酒運転はコンプラ以前の問題》

《未だに飲酒運転を軽く考えている人がいるのは残念です、また芸能人である事を自覚してほしいです》

コンプライアンスについて、吉本興業はコメントを発表している。それによれば、「所属タレントに対し、交通法規を含むコンプライアンス研修を実施している中、所属タレントが酒気帯び運転の容疑で逮捕されましたことは誠に遺憾」とのことで、梅枝には厳しい対応も予想されている。

「梅枝の名前は4代続く大名跡。105年ぶりの復活ということで、話題になりました。

襲名披露も気合が入っており、五代目桂慶枝とのW襲名興行が2024年9月から続いています。3月には東京、広島、福岡で公演が予定されていたんです。しかし、27日、吉本興業は3月のW襲名披露公演の『全公演中止のお知らせ』を発表するに至りました。

師匠の桂文枝に桂小文枝、林家三平、春風亭昇太や立川志らくなど大物の出演も発表済みでした。今回の逮捕で、これらの興行も台なしになってしまった。

ともに襲名披露公演をおこなう予定だった桂慶枝さんは《とても残念です》とXで心情を吐露。あまりにも逮捕されたタイミングが悪すぎました」(同)

ある落語ファンは、Xで残念そうにこう呟いていた。

《落語会に行く前にXで「桂梅枝」検索しても全然ツイートなかったのに、今検索したらすごい量のツイートだよ。いいニュースでもっと有名になってほしかったな》

ここからの汚名返上は、なかなか厳しそうだが……。

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