元フジテレビの渡邊渚アナウンサーが18日、インスタグラムを更新し、長文を掲載。3週間前の1月29日に発売した初のフォトエッセー「透明を満たす」についての思いを長文で掲載した。「現実が辛すぎて息をしているのも耐えられず、自分で自分を傷つけた日についても書きました」などと、PTSDや治療についても振り返っている。
渡邊アナは2023年6月上旬に体調を崩し、7月から休職。24年8月にフジを退社し、同年10月、PTSDを患っていたことを
インスタで公表した。
「透明を満たす」を読んで感想をくださった皆さん、ありがとうございます。
ちょうど一年前の今頃は、まだ体力もなく、私はなぜ生きているんだろうと自問自答していました。
当時の日記を見ると、「時々楽しくて幸せなことがあっても、その幸せの痛み止め効果はあっという間になくなってしまう」とベッドの上で書き残していました。
そんな真っ暗な日々の中で考えていたことや感じていたことを『透明を満たす』に綴りました。
第1章はこれまでの人生や会社員時代、PTSDや治療などについて。
現実が辛すぎて息をしているのも耐えられず、自分で自分を傷つけた日についても書きました。
自分の身体がどんどんボロボロになって、心も頭も元々こんな人間じゃなかったのに、と何度も思って、悔しくて悔しくて何度も泣きました。
特にこの場面を書くことは容易ではなかったですが、これを残すことがほんの少しでも誰かの何かを変えたり考えたりするきっかけになれば、私も病気になった甲斐があるかもしれません。
第2章は、今と、これから。
救われた言葉、心の声、女性としての悩みや、辞めるということなど、さまざまなテーマで書きました。
「夢を持つことーたとえ持っていなくても」のテーマは短いですが、個人的には思い入れのある文章です。
“トラウマがあるから、PTSDだから、一生日陰を生きていかなきゃいけない”なんて前例を作りたくないと改めて強く思っています。
私はこの本にまっすぐ嘘偽りなく向き合い、書きました。
透明を満たすというタイトルに込めた思いが届いたら嬉しいです。
*文章はすべて自分で書きました。